今週の中野満
学び②「なぜそう言えるのか」と「そこから何が言えるのか」
昨日に続いて論理的思考についてです。
本日は、思考は「行ったり来たり」の繰り返しで整合されていく。というお話です。
論点とは業務上の課題(問い)と考えてください。
課題とは解決する必要があるものです。ということはなんらかの答えを導き出す必要があります。
「飲食店経営で売上が下がっている。」
という課題があった場合、なんらかの仮説を持って原因を探っていきます。
「最近、近くにいろいろな飲食店がオープンしているので、お客さんが流れています。」
という意見があった場合、
「なぜそう言えるのか?」
本当に他のお店にとられているのか。という問いが生まれます。
売上データを見るとお昼のランチタイムは売上が下がっていません。
近隣の新しいお店はランチ主体です。居酒屋のオープンもありません。
その事実から、
「そこから何が言えるのか」思考が始まります。
原因は夜間営業にある。
と仮説を持つと次は来店者数の変化を見ます。
仮に変化がないのなら、単価を見ます。単価の減少が売上減少の原因であるなら、なぜ単価が下がったのでしょうか。
そこから本当の解決策の思考になります。
「1人あたりの顧客の単価が下がっている。」→ここから何がいえるのか。
→新たな仮説として、「1人あたりの滞在時間が短くなっている」(仮説)
→調べた結果、そうであるなら、また進化した仮説として、「スタッフのサービス力が低下している」(仮説)
→調べると、ホールスタッフが新人で且つ1人不足の中、営業をしていた。
果たして、それが原因かどうかは、トライ&エラーを繰り返して検証していくしかありませんが、一旦、解決に向けたメッセージが必要です。
この話をまとめると、売上を回復させるには?
結論→「夜間スタッフの接客研修と人員の追加である。」
なぜそう言えるのか?→「顧客に対してスタッフのサービスが行きどかなく、滞在時間が短くなり単価が下がっているから。」
このようにある問い(課題)に対して、なんらかの答えを導きだすには仮説を持って「なぜそう言えるのか。」の思考を走らせ、検証した事実から「そこから何が言えるのか」を思考します。その枠組みを繰り返して、結論と根拠の整合性が増していきます。
「Why So」と「So What」の繰り返しです。
という感じで「行ったり来たり」の癖付けをしていきます。組織表を思い浮かべるとわかりやすいですね。社長の部分が結論で管理職の部分が根拠でそれを支える具体的な根拠が社員の部分。上からSo What、下からWhy Soと縦を行ったり来たりとなります。
そんな感じです。
本日は、医療法人の先生に公私ともにお世話になりました。
現場においての、関係する相手への配慮の必要性のお話しを学びました。感情のコントロールができてこそ大人であると(汗)
また、患者さんへの気持ちに寄り添ったカウンセリングや診察が非常に印象的でした。
各地で子供の日に向けて鯉のぼりが泳いでいます。いい季節ですね。