本日は外出DAYでございます。
当事務所の週初会議。顧問先様の会計会議。取引先様行政書士の先生と同行訪問。のスケジュールでございます。
会計会議は、部門別と拠点別の月次の損益計算書を項目ごとに評価します。
重要項目はもちろん売上高ですね。会計会議では試算表に基づきますので、分解による評価は拠点別ミーティングの議題になります。
次に原価です。粗利(売上総利益)を左右する原価率は神経質なほど評価します。棚卸しと原材料仕入れのバランスに対しては声が大きくなります。
そして営業利益に関わる固定費の評価です。とくに人件費率です。営業利益を残すには、入りを多く、出を少なくというシンプルな考え方なのですが、これが難しいですね。
売上を上げる打ち手。原価高騰の中、品質を落とさずに原価率の改善。人件費高騰の中、適正な人件費率の維持。これらの整合がなされて、良い営業利益が捻出されます。
思考錯誤の連続です。それらを評価するには、きちんと定量資料に基づいた議論が必要になります。それが当事務所の会計会議です。
先日、モスバーガーの「営業利益98%減」の記事を拝読しました。
原材料費の高騰や急速な円安によるコスト増が外食チェーン店全般の事情ですが、モスバーガーには自社特有の事情があったようです。
大きな要因の一つに販管費の増加です。特に時間給換算増加に伴う人件費の増加。
これはモスバーガーの戦略に関係する要因ですね。
モスバーガーは同様のファーストフードとは違い、「できたての手作り感」というポジショニングを確立しています。これを実現するには、自店で材料から調理する必要があります。
競合他社と違い、オペレーションにコストがかかってしまいます。店舗ごとに同じ規模のコストがかかります。他社は店舗を増やすことで全社コストを下げることが可能です。
このような戦略の違いから生まれるコスト構造が、人件費高騰に大きな影響がでてくるということですね。
経営は規模が違えども、考える枠組みは同じです。
本日の会計会議は「コスト」を意識したいと思います。