今週の中野満
武豊騎手とスラムダンクから学ぶ
昨日は、競馬ファンにとって特別な一日でした。天皇賞でヒーローになったのは、武豊騎手とドウデュースのコンビ。武豊騎手は私と同世代でありながら、今も第一線で活躍する姿には心から感銘を受けます。その努力が実を結び、ヒーローとなる瞬間を共に迎えられたことは、ファンとしての喜びもひとしおです。
彼の魅力は、笑顔を絶やさず、常に前向きでいること。そして、勝てなかったときに馬のせいにしない姿勢です。「自分がその馬の力を引き出せなかっただけだ」という言葉には、競馬への誠実な向き合い方がにじみ出ています。見えないところで続けられている彼の努力があるからこそ、神様も天皇賞という大舞台で彼にヒーローの称号を与えたのでしょう。「本当にうれしいです」という、あの笑顔が全てを物語っていました。
競馬中継を楽しんだ後、私はようやく「スラムダンク」の映画を観ました。ここにもヒーローが描かれていましたが、ヒーローは一人ではなく、全員がヒーローに見えました。各メンバーがそれぞれ異なる背景を抱えながらも、今この瞬間にベストを尽くし、勝利を目指す姿に感動を覚え、少しポロっと涙が。。。
この物語は、個人の活躍だけでなく、チーム全体が一つになって作り上げられています。試合に出る選手だけでなく、監督や控え選手までもが影のヒーローとして存在感を放ち、全員がヒーローであると感じさせてくれる物語でした。特に、安西監督の名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」は、勝利への執念を呼び覚ます力強いメッセージでした。
昨日の競馬鑑賞、DVD鑑賞を通じて、私は取引先の企業でも、どのような「ヒーロー」が誕生していくのだろうと想像しました。ビジネスの世界でも、勝者は一人ではありません。日々の挑戦を積み重ね、チーム全体で勝利を目指す姿こそが、現代のヒーローの形なのでしょうね。
勝つ人がいれば、負ける人がいる。成功する人がいれば、そうでない人もいる。営業成績や企業間の競争の中では、どうしても勝者と敗者が生まれてしまいます。しかし、最も負けたくない相手は「自分」です。誰かに負けることがあったとしても、自分の努力に対して悔いが残らないか。それこそが、私たちが本当に向き合うべき問いなのです。
だからこそ、他人と比べるのではなく、自分の中で「自分がヒーロー」になれるよう、日々を積み重ねていきたいものです。どんなに小さなことでも、努力を続けた自分を誇りに思える瞬間が必ず訪れます!
今日という一日が、あなた自身がヒーローになれる一歩になりますように。