今週の中野満
「つかれたー!」は、「やりきったー!」
大所帯を背負って、旗を振っている若き経営者がいます。
老舗会社ではありますが、創業1年目の感覚で経営再建に取り組んでいらっしゃいます。
経営顧問の立場で横にいますと、彼の1日のスケジュールの過密さには頭が下がります。
元々の予定と突発的に発生する業務を必死でやりこなしています。
そんな彼の一昨日の話です。
ある事業部の会議が終了し、私たちの振り返りの時間の冒頭、「中野さーん、つかれたー!」と発しました。その日は私も長い時間、横にいて店長MTGやプロジェクト会議を共にしていました。彼のその言葉は当然の言葉です。突発的発生の内容も重い案件でした。
しかし、その「つかれたー」の言葉は、私には「しんどいー。」という伝わり方はしませんでした。ネガティブな「つかれたー」ではなく、明るい声で多少の笑みを浮かべながらの「つかれたー」でした。
この「つかれたー」の響きが、なんかめちゃくちゃ嬉しかったですね。
本人は、目が回りそうな忙しさで、本当に疲れたんだろうと思うのですが、私には、「今日もやり切ったー」に聞こえました。
糸井重里さんの、昨日の「今日のダーリン」で「ただただ機嫌がいいやつがいるって、それだけでいい」と書かれていました。「機嫌よさの価値」の話を書かれていました。
仕事って、後回しにしたくなることとか、うまくいかなかったこととか、わりと機嫌が悪くなる要素を含んでいるもんなんですよね。特に突発的な業務とかにはネガティブな反応になります。
けど、たとえ疲れても、何があっても、機嫌よくいる、明るい言葉を発する。そんなリーダーであれば人が寄ってきますね。彼を見ててそう思います。若きリーダーに経営の類まれな才能を感じています。
本日は、その経営者といっしょに店長MTGを3枠、プロジェクト会議を1枠。昼食なしの耐久レースです笑
本日も、ご機嫌な「やりきったー」が聞けるでしょうか。
私も、その後に会う方に、機嫌よく「つかれたー」と言ってみることにします。