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今週の中野満

ビジネスモデル。

2023.07.29 Sat

本日は事務所に籠り、現在学びを深めている「イノベーションによる新規事業の難所」を考察していました。中でも「ビジネスモデル」とはなんぞや?と。

ビジネスモデルとは?という説明ですが、今までの私は非常にシンプルな説明を社長さんたちにしていました。

「誰に、どんな価値を、どのように伝えるか」と。当然、そこにコスト構造(利益が出るしくみ)もくっついてくるのですが、強調したいことが「誰に」が基軸である。ということでした。

お客様は誰であるか。法人なのか、個人なのか。法人なら、どのような分類なのか、個人ならどのような属性なのか。先ずは、そのあたりから仮置きして、製品やサービスの内容を具体的にしながら、ターゲットも明確にしていく。「誰に」と「何を」をいったりきたりして、まずまず言語化できれば、HOWの話やコストの話をして骨組みを構築していく。

ビジネスモデルの構築に際しては、そんな思考パターンを持っていました。

イノベーションについてふれます。イノベーションとは「新たな提供価値をガラッと変えて市場に浸透させてしまうこと」と仮説します。

そういった意味でイノベーション的なビジネスモデルを説明すると、私の従来の「誰に」という基軸ではなく、「提供価値」が軸になります。とは言え、誰のどんな課題を解決するのかは最も重要なテーマですので、ここはセットになります。これをクリステンセン教授はCVP(カスタマーバリュープロポジジョン)と提唱しています。

そうなんです。私の「誰に」と「何を」の、いったりきたりの思考はセットとして「顧客提供価値」と呼ばれるものなのです。

そして、クリステンセン教授は「顧客提供価値」を実現するために、整合した「利益モデル」「プロセス」「経営資源」があることでビジネスモデルが成立するとおっしゃっています。

この学びで私のビジネスモデルを考える思考ポイントが変わりました。このフレームワークで当然大事なのはCVP(誰にと何をがセット)でありますが、イノベーションとは今までの市場ニーズを破壊して新たな提供価値を市場に浸透しいていくことです。それには、マネタイズの明確化、それを成り立たせるプロセス、そして、それらを実施していくための経営資源が必要です。

大切なのは一環して、浸透なのです。いくら優れた製品・サービスであっても市場に浸透する一定の普及ライン(マーケティング用語でキャズム)を超えないとイノベーションとは言えないのです。目的は浸透なのです。

私の今までのビジネスモデルの思考はただの枠組みであって、実現化以降の一番大事なところをおざなりにしていた気がします。中でも「プロセス」を後回し思考になっていた。

計画書に落とし込むときは、結果的に利益構造・プロセス・経営資源も明らかになっているのですが、最初の思考ポイントとしては、すべての項目をセットでいったりきたり思考をするべきですね。目的は浸透。

そう考えると「ビジネスモデルとは提供価値を乗せた乗り物」ですね。

うーん。奥が深いです。しかし私、今、思考の癖がどんどん破壊されています。学びは有意義です。

しかし、これだけ暑いと休暇が必要ですね、リゾート感覚を味わいたいもんです笑